SSL(Secure Sockets Layer)とTLS(Transport Layer Security)は、インターネット上で安全に情報をやり取りするための仕組み(プロトコル)です。
TLSとは
TLSは、通信データを暗号化する技術です。この技術により、インターネット上で送受信される情報を第三者による盗聴や改ざんから保護します。
TLSの役割
- 暗号化
データを見えない状態にして、第三者に盗まれないようにします。 - データの改ざん防止
通信内容が途中で書き換えられるのを防ぎます。 - 通信相手の信頼性確認
通信相手が正しい取引先やサービスであることを確認できます。
これにより、ユーザーは、オンラインショッピングやバンキング、ログイン認証などのサービスを安全に利用できます。
TLSの使用例
- ネットショッピング:クレジットカード番号や住所を入力する際に利用。
- ログインページ:ユーザー名・パスワードを保護。
- 銀行取引:預金残高や送金データを安全に通信。
SSLとは
SSLは、TLSの前に使われていた技術です。
古いバージョンであるSSLは、インターネット上での安全な通信を支えるために使用されてきました。しかし、多くの脆弱性が指摘されたため、現在は非推奨とされており、より安全なTLSが標準として使われています。
SSLとTLSの違い
名称 | 特徴 | 状況 |
---|---|---|
SSL | 古い暗号化技術 | 現在は非推奨 |
TLS | 改良された安全な技術 | 現在の標準技術として採用 |
この進化により、安全性が大きく向上しました。
古いTLSバージョン(TLS 1.0・1.1)の問題点
TLSにも世代ごとのバージョンがありますが、TLS 1.0および1.1は過去の技術であり、以下の問題があります。
- 脆弱性
攻撃者による情報の盗難や不正アクセスのリスクが高い。 - 互換性の低下
現在の最新のブラウザやシステムでは対応していない場合がある。
そのため、TLS 1.2以降の新しいバージョンへの切り替えが推奨されています。
バージョン | 状況 | 問題点 |
---|---|---|
TLS 1.0/1.1 | 非推奨 | 安全性に問題がある |
TLS 1.2以降 | 現在の標準推奨 | 高度な暗号化技術を採用している |
シナプスの方針について
シナプスでは、より安全な通信環境を提供するため、古いTLS(TLS 1.0およびTLS 1.1)の利用を廃止する計画を進めています。
対応スケジュール
- 対象バージョン:TLS 1.0およびTLS 1.1
- 切替完了予定日:2025年
今後は、TLS 1.2以降の技術を使用することで、ユーザーの皆様がより安心してインターネットを利用できる環境を構築していきます。
この取り組みにより、セキュリティリスクを最小限に抑え、すべてのお客様に安全で信頼できるサービスを提供してまいります。