続! 川辺の磨崖仏と八瀬尾の滝を見てきました

木曜日, 7月 16th, 2009 投稿者:ふくやま

どうもこんにちは、ふくやまです。

さて前回の記事で予告しましたとおり、南薩川辺訪問記の後半。今回は「八瀬尾の滝」レポートでございます。

鹿児島市方面から国道225号線に乗って川辺方面に向かうと、途中左手に「八瀬尾大権現」なる大きな看板が現れ、それに従って進むと辿りつけます。地図だとこの辺ですね。

さっそく見ていただきましょう、これが八瀬尾の滝です!

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どどーん! おっきい! 大きいことはいいことだ! マイナスイオンを感じますぞ!(←ムック風に)

大体どれぐらいの高さでしょうか、30mぐらいはあるんじゃないですか? 見ごたえ十分ですねぇ~。さらに、滝つぼに溜まった水がものすごく澄んでて非常に綺麗です。

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おや?滝のそばに神社がありますよ? そうか、こちらが「八瀬尾大権現」さまですね。どうも権現さま、いつもお世話になってます。

ん? 権現さまの横に石段がありますぞ。どうやら上に登れるようです。せっかくだから登ってみましょうか。(←この判断が後の悲劇?を引き起こします)

…確かに最初は甘かったと思います。「ちょっと上に登るぐらい」と思っていました。しかし、まさかこんなことになろうとは、その時はまったく想像できませんでした。

石段は鬱蒼と茂る森の中を走り、登るに連れて斜面が急になっていき、次第に自分の中の孤独感が増していきます。

登り始めてから10分ほど経った頃でしょうか、一心不乱に石段を登っていることに気づき、ふと我に返り後ろを振り返って見ると…

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ぎゃああああああああ!!! 高い! 怖い! 高いよ! 高所恐怖症の私には直視できない現実! こんなところをひたすら登ってたんだ…

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ね? ね? ほら! 登山でしょ? まるで高隈山の登山道のように、激しく険しい道。

どうしよう… 引き返そうか… 先はどこまで続いてるか分からないし… でも、そこはやっぱり男の子。まさに乗り掛けた船、行けるところまで行ってみよう!

…それから5分ほど登ったところでしょうか、石段から右に一本道が分かれており、その道は滝の方へ向かっています。非常に気になるところなんですが、まるでインディージョンズに出てきそうな、傾斜80度ぐらいの斜面に唯一作られた獣道のようなもの… ちょっとでも足を踏み外そうものなら、「サスペンス劇場」のように滝つぼに浮かぶ死体になりそう…

ええい、ままよ! 行ってやろうじゃねぇか!

意を決し、足元はコケだらけで足場はすこぶる悪く、ほぼ断崖絶壁となっている山の斜面を這うような道を恐る恐るゆっくりと進むと…

なんと! その先には…!

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こ、これは… 滝の上流じゃないか!!

実はこの石段、この滝の上流まで登ることが出来ていたのです!

写真でいうと、この辺ですね。

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なんと清々しい… そして神々しい… 自然物の偉大さを感じるようなこの光景… そばに祠があるあたり、これが八瀬尾大権現のご神体なんですね。

いやはや、決死の覚悟であの石段を登った甲斐があったというものです。

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せっかくなのでご神体をバックに記念撮影。

…この男! へっぴり腰ですぞ! いくら高所恐怖症とは言え、これはおおげさじゃないですかねぇ! しかもその歳でピースって!

さてご神体を拝見させていただいたところで、元の石段に戻りましょうか。後から知ったのですが、この八瀬尾の滝の上流にはあと7つの滝があり、合計8つの滝があることで「八瀬尾の滝」というそうな。今回見た滝は一番下流にある滝のようです。その滝を見るのは川に沿って続く山道を進んでいけばいいそうで、そのスタート地点が「八瀬尾大権現」であり、その横から続く石段だったという訳なんです。

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そんな訳で、この後石段をちょっと登ったら、ご覧のような山道に入りました。残念ながらこの先は最近整備がされないようで、歩くにはちょっと危険を感じそうだったのと、そろそろ夕暮れが近づいていたので、ここで引き返しました。

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下山途中の様子。ほら! 高いでしょ!? 怖いでしょ!? ちょっとでも足を滑らせてたら、私はここにいなかったかも知れません。

いやぁ~、怖かった! でもそれ以上に感動した! 自然の素晴らしさを体感できる素晴らしいところでしたよ、八瀬尾の滝は! またぜひ来てみたいです。

ということで、二回に分けて紹介した「鹿児島再発見ツアー 川辺編」はいかがだったでしょうか?

地元だからこそ行ったことがないところってたくさんあると思います。これをきっかけに川辺にお住まいの方も、八瀬尾の滝の上流まで行ってくださったら大変うれしいです。

あ、ちなみにこのツアーの締めくくりは、道の駅「川辺やすらぎの郷」で買った地鶏刺しと、岩屋公園で汲んだ清魂水で割った焼酎水割りでした。やっぱり旨いものってサイコー!


コメント
  1. こんにちは。
    続きが気になっていました(笑)
    木の茂った林の中の道を川口浩のように進む姿には、ご神体もたくましさを感じたのではないでしょうかね(^^♪
    それにしても、「ご利益」がありそうな、ありがたい場所に思えますね…A=´、`=)ゞ

    それでは・・・。
    http://www.youtube.com/watch?v=EI1Pv1sl9VM&feature=related

    Comment by 9時から男 2009年7月17日 8:38 PM

  2. >9時から男さん

    なんともすごいところを登ったものだと、自分でも感心しております。また見に行きたいところではあるんですが、その時には登山ルックで決めていかないとなぁ、と思っています(笑)

    Comment by ふくやま 2009年7月18日 9:08 AM

  3. 懐かしい!もう30年以上前、娘が小さかった頃、当時の愛車ワーゲンゴルフで分け入ったことがあります。こんな近場でインディージョンズ体験が出来る鹿児島って、素敵ですよね。「命がけ」で皆さんに紹介していただいて有難うございます。

    Comment by ペイントボーイ 2009年7月20日 9:26 AM

  4. >ペイントボーイさん

    コメントありがとうございます!
    そんな素敵な思い出の場だったとは露知らずでした。私の記事で思い出していただけたのは大変嬉しいです!

    鹿児島って本当に素敵ですよね~、探せば探すほど新しい魅力が見つかります。これからもまた新しいスポットを「命を懸けて」探してきます!(笑)

    Comment by ふくやま 2009年7月20日 11:43 AM

  5. そうそう、「永吉ダム」を左に見て5分ほど走った右側に赤い鳥居があり、「黒川洞穴」と言う看板があります。ここに車を停めて川を渡って5分も歩くと…
    アリジゴクの生態観察のおまけもついてますよ。

    Comment by ペイントボーイ 2009年7月30日 12:34 PM

  6. >ペイントボーイさん

    新情報ありがとうございます! 黒川洞穴は近くを通ったことしかなかったので、存在をすっかり忘れておりました。
    アリジゴクって鹿児島でも見れるんですね! 勝手な先入観なんですが映画やアニメの世界でしかお目にかかれるものではないと思ってました(非常にお恥ずかしい…)ので、この情報は大変ありがたいです!
    来週の休みにでも早速行ってみます。レポートを楽しみにしててください!

    Comment by ふくやま 2009年7月30日 2:44 PM

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  1. […] 今回は「鹿児島再発見ツアー」です。今年の夏ももうちょっとで終わりそうだったので、最後の最後で最後の夏を探しに薩摩半島を一周してきました。あと、ついでと言っては何ですが、以前ペイントボーイさんに教えていただきました永吉ダム近くの黒川洞穴にも行って参りましたので、その様子をレポートします! […]

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