「失敗の本質」、読んでもやっぱり失敗しそう…。
「失敗の本質」は、太平洋戦争時の象徴的な作戦、ミッドウェーやガダルカナルなど6つを取り上げて、日本軍という組織また意志決定システムに内包された失敗の芽を明らかにし、現代日本の教訓にしよう…という感じの内容です。まだ最後まで読んでいないんですが。
今、6つの作戦事例中の5つ目まで読みました。なるほど・そうだよね・確かになあと、各作戦が失敗に至る理由・経緯の分析には納得の連続です。しかし、もし自分がその場にいたらを想像したり、今の自分の状況にあてはめてみた時、この本で導かれる教訓を活かす自信は、ページをめくる毎に無くなっていきました。
「失敗」は、組織を構成する人たちが下す「間違った判断」の積み重ねの結果だと考えるとき、組織の一員としての自分自身が積極的に「失敗」を防ぐためには、①自分が正しい判断を持ち合わせていることと、②間違った判断をしている人を説得しきることの2つが必要です。①の「自分が正しい」という確信も行きすぎればやっかいです。また②の「説得しきる」も、高度な判断が求められるときほど不確実な状況でデータが少なく、議論も主観的になり、最後は「できないと思うからできないんだ。」とか「私の信念だ。」などと不毛になりがちです。そういう模様を想像すると、人・組織の下す判断は、避けることのできない本質部分に、失敗というものが内在しているのでは?とさえ思えてきます。
本書のテーマにある組織論というものは、そういった人に関わるマイナスの要素を極力排除し、人のプラスの効用を最大限取り出すことの探求かも知れません。読み進める「失敗の本質」はまだ中盤です。このあとでぱっと気分の晴れるヒントが見つかれば…と期待せずにはいられません。
こんにちは。
「組織の失敗」ですかぁ~。
確かに私みたいな下っ端が上司に意見しても、完璧に問答無用で否定される事もあります。
確かに組織ですから、軍隊でいえば、上司は上官ですよね。
その上官の言動が素人目から見ても間違っていると分かっていても下っ端が意見すると権限を使い却下否定をする。
そんな事をしていたら、その部隊は全滅への一途をたどる事になると思います。
でも、下っ端の意見が必ずしも正しいとも言えません。
だから、多くの部下の意見を聞き分析・正しい判断が上司は出来ないといけないと思います。
やはり、人の上に立つ立場の人は部下の事を一番に考え行動すべきだと私的には思います。
http://www.youtube.com/watch?v=7H5555py7OA
コメント by 9時から男 2011年6月17日 8:09 AM
9時から男さん、おはようございます。
アオタクtwitterでのご活躍は、かげでこそっと応援しています…。
9時から男さんのコメントにつながりますが、やっぱり上司部下、スタッフみんなの平時からの信頼関係が重要かなと思います。あれからさらに本を読み進めましたが、米海軍のある司令官は、寸暇を惜しんで部下との接点を持ち、自分の考えとそれに対する部下の考えを議論しあったとありました。あくでも一要素なのかもしれませんが、国運を左右する一大作戦も、けっこうベタなことの積み重ねなんだなと。
コメント by たけうち 2011年6月19日 9:22 AM
失敗を失敗で終わらせてしまうとその先はないんですよね。
私は日本軍も100%失敗だったとは思っていませんし、これまでの日本の高度経済成長をみれば、むしろ成功だったのかとすら思えます。
要は大小の差はあれ必ず失敗はあるもので、アメリカ軍だってベトナムで失敗してます。
大切なのは失敗を経験として次に活かせるか?
アメリカはイラクでも失敗しました。
さぁ、次は・・・?
コメント by とも 2011年6月21日 10:04 AM
ともさん、おはようございます。
「失敗の本質」、やっと読了しました。よく言われることですが、生き残るのは、最強の者ではなく変化に適応できた者…という経験則を、どうやって組織作りに活かし埋め込むか、ということを考えさせられました。日本軍の組織は、日露戦争・日本海海戦の大勝・大成功の呪縛から抜けきれないまま、明治の思考・体制で太平洋戦争に突入してしまった、つまり変化に対応できなかった…というようなことが書かれていました。
失敗を、自らの変化のきっかけとできるか、さぁ、次は・・・?
コメント by たけうち 2011年6月24日 9:17 AM