実践編!解体SHOW

2010 年 3 月 11 日 木曜日 投稿者:ありま

こんにちは、スタッフのありまです。

昨日今日と冷え込みましたね!
車のフロントガラスが凍り付いているのを初めて目の当たりにしました。

今回は、前回の続きということで解体実践編です。

…本の!
01
今回はこの本を解体します。A5版約180ページ。
某ゲームの攻略本です。版権の都合によりボカシ。

道具をそろえます。

1.普通のアイロン。
玄人は電子レンジを使って手早くやるそうですが、
場合によってはバックドラフト現象が起きるそうなので、
大事をとってアイロンです。

2.ドキュメントスキャナ。
Fujitsuのscansnap1500です。
買う前は結構デカそうと思ったのですがとってもコンパクト。
ガシャーンガシャーン。小さいけどA3も読み込める(らしい)すごいやつだよ。

3.カッターとカッターマット。
カッターマットはないので私はダンボールで代用してます。
(※今回はページ数が少ないため使用しません)

4.ペーパータオル。
熱する際に背表紙にあてたりボンドを吸わせるのに使います。
アイロンに付着したボンドをふき取るのにも使うので、結構重要。

道具は以上です。
本当はペーパーカッターか裁断機があればもっと効率よくできるのですが、
残念ながら残念なことに、予算の都合で断念です。

●カバーを外す
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10秒でできますね。

●ペーパータオル越しに、背表紙に熱したアイロンをあてる
直にあてると場合によってはコゲたりするので注意です。
しばらくあてておくとボンドが溶けてきます。
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トローリ

●ボンドが溶けてやわらかくなっているうちに背表紙をひっぺがす
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製本に使われているボンドはおおむね速乾性なので手早く。
うまくひっぺがせないときは、一気にひっぺがそうと思わずに
少しずつ上からはがしていくといいと思います。
熱する⇒ちょっとはがす⇒また熱する⇒またちょっとはがす
といった感じで。
はがした背表紙は別途スキャンするなり再製本に使うなりするので
ちょっと横に置いておきます。
05

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ひっぺがし終わったらこんな感じ

●分冊する
カッターを入れて分冊します。
※今回は省略してますが、分冊した方がやりやすいです

●解体する
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裁断機等があれば接着部分を断ち落とすだけで完了なのですが(未練がましく)。
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また背中にアイロンをあてて
ボンドを熱してペーパータオルになるべく吸わせて
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手でぺりぺりはがして解体します。
11
解体完了!

●スキャン
あとはスキャンするのみ。
本当は接着部分を数ミリカッターなりで断ち落とした方がキレイなのですが、
勢いあまってナナメになるのが怖いのでこのままです。
固定台を自作している方もいらっしゃるようですね。
ちなみにこの180ページは画質普通設定で、
およそ5分でスキャン完了です。

作業全体で今回はおおよそ30分かかりました。

※実際にされる場合は、アイロンや刃物の扱いに十分気をつけて、
換気を良くしてやってくださいね

参考
自炊技術 Wiki


コメント
  1. こんにちは。
    「本の解体」ですかぁ~。
    写真付きで見ると分かりやすいですね。このブログ記事も一冊の本になりそうですね(笑)。電子化の本は、現代版「解体新書」ですね…A=´、`=)ゞ
    http://www.youtube.com/watch?v=n2DrC1HyBSU

    コメント by 9時から男 2010年3月12日 7:15 PM

  2. >9時から男さん

    この記事は、本の電子化マニュアル的な感じですね。
    電子化した本を発売予定のipadで見るのが、流行るかも
    しれませんね。

    コメント by たかはし 2010年3月13日 1:52 PM


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