シナプススタッフリレーコラム『電脳随想』
『モノ消費からコト消費へ』
ICT企画課 出口 顕哉
「時代はモノ消費からコト消費へ」そんな言葉をニュースや新聞でも多く見かけるようになりました。
では「モノ消費」「コト消費」とはどういうことなのでしょう。
「モノ消費」とは、商品やサービスそのものの機能的価値を消費すること。
「コト消費」とは、商品やサービスによって得られる体験に価値を感じて使うこと。
昔は違いましたが、今の時代ではいいモノを作ったからといって売れるわけではありません。
逆にモノは普通であってもそれによって得られる体験が特別であれば大きな価値に感じてもらえる時代です。
たとえば、ただの純和風の古民家があったとして、古民家自体にはほとんど価値はなく、古いので買い手も見つからないとします。
そこで、そのただの古民家に少し手を入れ、うどん打ち体験ができるようにし、近所の畑で野菜を採って天ぷらにして、うどんと一緒に食べることができるようにしたらどうでしょう?
もしかすると日本らしい事を体験したい外国人観光客が高いお金を払ってでも利用してくれるかもしれません。
こういったことが、どうも「コト消費」ということになりそうです。
私はシナプスの新しいサービス企画や開発を担当しておりますが、「いいサービスを作りたい」ということよりも「お客様に価値を感じていただける体験ができるサービスを作りたい」と考え、当たり前の価値観や常識にとらわれない新しいサービスを鹿児島から発信するために引き続き取り組んでまいります。