シナプス・ステーションぶろぐ

『親友の結婚式』

技術部ネットワーク課 松元 栄一

台風が上陸した日に親友の結婚式がありました。

参加者が少なくなってしまうのではないかと心配していましたが、
披露宴の前の人前式では席が足りなくなるほどで、欠席者も少なくほっとしました。

ただ、安心感とは裏腹に、私自身は顔色を心配されるほど緊張し、不安が押し寄せておりました。
なぜかといえば友人代表スピーチを引き受けていたからです。

今年の2月頃だったでしょうか、友人から「9月に結婚式を挙げるので、スピーチを頼みたい」とお願いされました。
彼とは幼稚園から大学まで同じ門をくぐった仲で、親しくなってから20年以上の付き合いになります。
私の緊張しやすい性分を十二分に把握している彼は、二言目に「無理はするな」と付け加えてくれたわけですが、
「いや、断るわけないよ」と快諾しました。（内心、自分が一番の適役だと自負もありました。）

「結婚式には彼の事を知らない人たちがおよそ半分来るわけだから、その人達に彼の良さを少しでも知ってもらいたい」と
スピーチの原稿作成に励み、会社の先輩や家族に見てもらいアドバイスをいただきながら推敲し本番に臨みました。
「原稿をまったく見ずに堂々とスピーチできたらカッコいいのになあ」とぼんやり考えてもいたのですが、
緊張と一緒に涙がこみ上げてきて、残念ながら原稿無しとはいきませんでした。
私の拙いスピーチに耳を傾けていただいていた皆さんに少しでも、彼の良さが伝わっていればいいなと思います。

私のスピーチの拙さはともかくとして、結婚式そのものは新郎新婦のこれまでの歩みを振り返り、これからの幸せを願う、
幸せな空気に満ちた素晴らしい式でした。私は今まで結婚式というものに何の感慨もなかったのですが、
あの場所で人の幸せを想い、実際に言葉にできるというのはとても素晴らしい事なのだなと実感しました。
式場のスタッフの方々にとってもすごくやりがいのある仕事なのかもしれませんね。

そして、いつの日か彼に今回とは逆の立場で、あの緊張感を味わいながらスピーチをしてもらいたい…！！

(まず相手を見つけないと…）