シナプススタッフリレーコラム『電脳随想』

日曜日, 7月 16th, 2017 投稿者:電脳随想

『みつまる』

プラットフォームビジネス部ICT企画課 桑山満丸

こんにちは。桑山です。下の名前は満丸(みつまる)と読みます。
小学生のころ、夏休みの自由研究で貝殻採集を提出しました。2学期に入って、
その作品は某新聞社さんの社名のついた賞を受賞しました。お中元で貰った
飲料の空き箱に詰めても賞をくれるのです。審査員の眼力は本物です。

父とどこか大きな会議室のようなところへ行き、授賞式に参加しました。
一人一人呼ばれて、前へ出て賞状をもらうあれです。卒業式もまだ経験しない
頃です。小さいみつまる少年の緊張たるや!!
『次は僕の番…大きな声で返事をして、両手で受け取って~』
脳内シュミレーション万全!さぁこいっ!!!

「○○賞 坂元小学校3年 くわやま“みつる”くん」

………………………

父を振り返り、「だれ?ぼく?」と首をひねっている間に、催促するように再度呼ばれます。

「○○賞 坂元小学校3年 くわやま“みつる”くん」

………………

『ちがうな、“みつる”っていったもん、どの子?』とキョロキョロしていると、
隣で父が「はい!」と言いながらみつまる少年の背中を押しました。

「???」

混乱する中、壇上へ促す品のよさそうなおばちゃん、ニコニコと賞状をくれるきっと偉いな
という感じのおじちゃん。
脳内シュミレーションの成果か、気がつけば父の隣に戻っていました。手には筒状にした賞状を握って。
その後も次々に受賞が続く中、みつまる少年はそっと手元の賞状を広げます。

「桑山 満 殿」

『“丸”がないじゃぁ~~んっ!!!!!』
希に訪れる人生晴れの舞台で。おそらく初であったであろう舞台で。名前を間違われたのでした。達筆で……orz

その後中学卒業して引っ越すまで、我が家には“桑山 満”君の賞状と、受賞者集合写真に写るみつまる少年の
仏頂面写真が飾られ、みつまる少年は大学卒業するまで、何かに名前を書く時には必ず「みつまる」と
読み仮名を書いたのでした。

大人になったみつまる少年はシナプスのICT企画課というところで、鹿児島の様々な法人様・個人の方に
ご挨拶に回る活動を始めています。
「満丸」という名前の名刺がお手元に届いた折には、読みは「みつまる」です。どうかよろしくお願いいたします。


トラックバック

Leave a comment