シナプススタッフリレーコラム『電脳随想』
『三吉(サンキチ)』
NS事業部営業チーム 桑山満丸
今回のタイトル、実家で飼われている犬の名前です。
10年ほど前たまたま帰省していたある日。
実家の前の公園の木に麻紐で結び付けられていたのがこの子でございます。聞けば前日からいると。
悲しげに泣く声に近隣住民も見にきていましたが、保護する決断にいたる勇者は中々無く(私含め)。
家の手伝い等しつつ、「かわいそうになぁ」と過ごしていると、鳴き声の調子が少し変わり、
息切らせてハシャぐような声が近づいてきて…母が連れ帰ってきた次第です。
カッコいい大人だなぁと思ったのを覚えています。
見たところ捨てられる理由になりそうな問題は見受けられず、強いて言えば舌に斑の紋様が。
まぁご愛嬌レベルで。
父も見知らぬ犬にちょっとだけ驚きつつ、第一声は「名前は何にする?」とあっさり仲間入りOK。
母は母で
「◯◯さんとこに昔いた二吉(ニキチ)に似てるから三吉(サンキチ)にします」
と、これまた果断速攻。
かくして家族入りした三吉さんは大らかな性格。特に野良猫に寛容な子でして。
毎冬小屋を野良猫に開放して食べ物飲み物もお分けになり。4年前には小屋の中で野良猫の出産も!!
親猫がお出かけの際は彼が子猫を腹に抱き込んで寝ている始末。何とも微笑ましいやら。
時は経ち親猫は他界したそうですが、この時生まれた4匹の子猫、今では実家で三吉父さんと暮らしています。
そんなわけでどういった経緯かわかりませんが、三吉を放置された方へ。
贅沢はしていませんが、とても安らかに普通に幸せな老犬生活を今も送っていますよ。
多少ガタは来ていますが、毎日元気に散歩もして、初老を迎えた両親の運動の相手としても申し分ない家族です。
近所の小さい子にも人気で、斑な舌で界隈でも有名です。
「あの時の犬はどうしてるだろう?」と気にかけることがもしございましたら、どうぞご安心ください。
それにしても…
我々子らには「動物は世話が大変だから拾っちゃダメ」と常々言っていた母。
「里親が見つかるまでだから」と連れてきた三吉さんですが、拾ったその日に首輪に『桑山三吉』という迷子札が着いていました。
いやいや、カッコいい大人だなぁ。
桑山さん、こんにちは(^^)
楽しく拝読させていただきました。
桑山三吉君、優しいですね。
そして、素敵なご家族の一員になれて幸せなわんちゃんですね。
今後の続編楽しみにしています。
頑晴ってくださいね(^_-)-☆
Comment by Watanabe 2015年12月11日 10:56 AM
Watanabe様
こんにちは、コメントありがとうございます。桑山に代わってコメントさせていただきます。
懐の深い桑山家実家に引き取られ、三吉さんも幸せそうですよね~!
続編を書いてもらえるよう桑山に催促しておきます(^-^)
Comment by ありま 2015年12月15日 4:52 PM