うそっぽい(たぶん)リアルな話
こんにちは、たけうちです。
昨年の秋は「光速を超える粒子を発見か!?」というニュースが報道され、科学マニアの間ではかなりの話題になりました。そちらはまだ検証が続いているようですが、今度は2012年もしょっぱなから、科学マニア驚愕の「不確定性原理に欠陥?」というニュースが登場しました。こちらはかなり信頼性が高いようで、ノーベル賞受賞も有力そうです。
今回ニュースに登場した「不確定性原理」は、学生時代にイヤイヤ受けた講義の中で得た数少ない、自分の世界観を根底からひっくり返した重大な知識です。
「不確定性原理」は、ハイゼンベルクというドイツ人物理学者が導き出した原理で、すごくおおざっぱな式で表すと以下のようになります。
[ある粒子の位置の誤差]×[ある粒子の速度の誤差]≠0
すごくシンプルな式ですが、この式の意味するところは、ある粒子の位置の誤差と速度の誤差はゼロにならないということです。どちらかの誤差がゼロになると、掛け算の答えがゼロになってしまいますが、この式はあくまで”≠0”(ゼロにならない)と言っています。粒子の位置と速度の誤差がゼロにならない、つまりは粒子の位置と速度は本質的に”だいたい”しか分かりませんよ…というのが不確定性原理(のはず)です。
今回のニュース記事もそうなんですが、不確定性原理がマスコミで説明されるとき大抵、「不確定性原理は測定技術の限界を示している」というような紹介が多いです。でもそれは(たぶん)間違いで、不確定性原理の意味するところは「正確な位置と正確な速度を兼ね備えた粒子は存在しない」ということ(のはず)です。人が測定しようがしまいが、そんな粒子はこの世にない!というのが、不確定性原理の現実離れした理解しがたい結論(のはず)です。
さて、この不確定性原理の現実離れした結論はちっちゃな粒子の世界の話ですが、人間も無数の粒子から成り立っていますよね。ここから若干空想も入りますが、つまりは人間にも不確定性原理が当てはまると考えると、すごく不思議じゃないですか?人間一人一人の位置と速度が正確に決まり得ないなんて。鹿児島市中央町6-1のあるフロアのある机に向かって”ここ”に座っている「私」に不確定性原理を当てはめれば、「私」は位置の誤差を持っているので、本当は”ここ”にいない可能性もゼロじゃないはずです。もしかしたらある一瞬、誤差のマジックで隣の駐車場にテレポートしている可能性だってあり得ます。私はこんな空想で、世界観がひっくり返りました。こんなことがSFではなく、正当な科学によって導かれる現象だなんて!
こんな感じで、私の世界観に甚大な影響を与えた不確定性原理ですが、でもちょっと残念なことに、社会人になって20年近く、「役に立ったなー。」というシーンは全く無かったです…。が、今回ブログのネタとして初めて役に立ちました。ハイゼンベルクさん、ありがとう。
「不確定性原理」 この論文がリアルであってもリアリスティックに受け止める必要性を感ずる人はあまりいないのでは、と思います。
コメント by azemoto 2012年1月19日 5:05 PM
azemotoさん、こんにちは。
そうですね。不確定性原理が効いてくるのは、あくまで原子レベルのミクロな世界ですし、仰るとおりですね。
コメント by たけうち 2012年1月19日 5:17 PM
こんばんは。
「不確定性原理」ですかぁ~。
生まれて初めて聞いた言葉です♪(笑)♪
>鹿児島市中央町6-1のあるフロアのある机に向かって”ここ”に座っている「私」に不確定性原理を当てはめれば、「私」は位置の誤差を持っているので、本当は”ここ”にいない可能性もゼロじゃないはずです。もしかしたらある一瞬、誤差のマジックで隣の駐車場にテレポートしている可能性だってあり得ます。
これは空想というより、ユーモア的発想ですが、地球がすごいスピードで自転しているので、ジャンプすると地面(地球)から足が離れている間に地面が動いて違う場所に行っている。というコント的な話がありました(笑)…A=´、`=)ゞ
ともあれ、人も動く、物も動く、もちろん地球も動く、時代も動く、動くものはずっと同じ位置にはいませんよね♪(笑)♪\(∩。∩;)ゞ
http://www.youtube.com/watch?v=6KQHA3tz364
コメント by 9時から男 2012年1月21日 2:18 PM
9時から男さん、こんにちは。
青タクのお忙しい中、コメントありがとうございます。
自転とジャンプの話は、なんか聞いた覚えがありますね!
それにしても、C-C-Bって…。よく見つけましたね。。。
コメント by たけうち 2012年1月21日 2:29 PM