真冬の天体ショー ふたご座流星群を見よう!

土曜日, 12月 6th, 2014 投稿者:くらや

こんにちは、スタッフのくらやです。12月4日に種子島宇宙センターからはやぶさ2号の打ち上げが無事成功しましたね。はやぶさ2号は今後小惑星の探査などを行い6年後に戻ってきます。(詳細はJAXA のはやぶさ2特設ページで

普段は宇宙にあまり興味がなかった方も、発射の瞬間をテレビやインターネットなどで見て、久しぶりにワクワクした方も多いのではないでしょうか。そんな気持ちになった方はぜひ12月のこの天体ショーも見ていただきたい。それはふたご座流星群!!

ふたご座流星群とは?

毎年12月頃にやってくる流星群で、「しぶんぎ座流星群(1月頃)」「ペルセウス座流星群(7月頃)」と並んで三大流星群の一つです。ふたご座の近くにある放射点を中心に極大期で観測条件が良い年だと一時間あたり100個もの流れ星を見ることができます。

starmap002

今年の極大期は12月14日~15日

ふたご座流星群は毎年12月上旬から中旬にかけて現れはじめますが、その中で一番流星群が多く見られる時期(極大期といいます)は2014年だと12月14日の日没~15日の夜明けまでの予定です。

見やすい時間帯は午後9時頃~

ふたご座自体は19時頃、東の地平線から地平線から姿を見せはじめ、21時頃~翌2時頃にかけて頭上まで昇っていくためその時間帯が観測に適しています。

ただ、この日の月は「下弦の月」。
moon
ちょっと月の光が主張するので、夜中よりは早めの時間のほうが観測しやすいそうです。
参考:http://www.amro-net.jp/meteor-info/12_geminids_j.htm

このふたご座流星群をふくむ三大流星群の時はテレビやラジオ、雑誌などでも取り上げられる事が多いため見てみようかな?と思う方も多いのではないでしょうか。

でも方角もわからないうえにたくさんある星の中から目的の星を見つけるのは苦手・・・そんな方はスマホやタブレットのアプリを活用しちゃいましょう!

方角がわからない時はコンパスアプリ!

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iPhoneの標準アプリに備え付けのコンパスアプリを起動すれば、自分が向いている方角がどちらなのかを簡単に調べることができます。なお、iPadやAndroidでコンパスアプリが入っていない場合でも、Play Storeからアプリを入れることができます。(無料のものがほとんどです。)

どの星がどの星座かわからない方には星座アプリをオススメ!

方角がわかっても夜空にはたくさんの星があるので、どれがふたご座?ってなる方は星座アプリを使いましょう。小学生ぐらいの時に星座早見盤を持っていた方もいらっしゃると思いますが、それのスマホ・タブレット版のようなものです。私が使っているのは天文学 3D+(有料300円)というアプリ。

20141207_starmap_icon Download_on_the_App_Store_JP

 

※お金を掛けたくない方やAndroid端末をお使いの方はSky Mapというアプリにも同様の機能があります。(iOS版ダウンロードAndroid版ダウンロード

起動すると以下の様な画面が表示されます。日中に見た場合、実際の空では星を見ることはできませんが、もし見ることができたならこんな感じに見えるようです。空が好きな方はここでおぉぉ!と思うことまちがいなし。なお下図の画面中央少し上にある眩しい星は太陽(右)と金星(左)です。太陽はともかくとして金星もかなり明るく見えるのがわかりますねぇ。(実際の空模様とは多少位置がずれることがあります)

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なお表示している方角を変えたいときは、端末を持ったまま自分の体の向きを変えることで画面の中の表示も勝手に変わっていきます。

そしてこのアプリ、現在だけでなく指定時間の星座も見ることができるのがすごいところ!早速2014年12月14日 21:30の空を見てみましょう。(設定は画面右側にある【設定】アイコンから行えます)

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2014年12月14日 21:30の空になりました。東の空にふたご座が昇ってきているのがわかると思います。星についての詳細を知りたいときは指でタップすることで画面の下部に表示されます。

例えば画面中央カストル・ポルックスの上にある「 * 」のようなマークをタップしてみると

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ふたご座流星群と表示されました。どうやらここがふたご座流星群の放射点のようです。流星群を観察するときはその辺りを見ているとたくさん見ることができるかも!

これで星が出てくる方角がわかったので後は当日待つだけ…なのですが楽しく見るためには色々準備をしていたほうが良いかと思います。

観察に適した場所

流星群は放射点から飛んでくることが多いのですが、絶対というわけではなくあちこちの方角から飛んでくるため、周りに視界を遮るものがなく明かりが少ない場所であれば基本的にはどこでも大丈夫なようです。私が以前参加した会では県立吹上浜海浜公園のロッジを借りて観察をしました。周りは芝生なので寝転がっても痛くないし寒くなったらロッジで暖を取れたのでキャンプ場はなかなかオススメです。(その時の記事はこちら 星に願いを!ふたご座流星群観測会
ちなみにスタッフありまは南さつま市の長屋山自然公園がオススメらしいです。

観察するときの道具

  • 防寒対策
    流星群の観察をするために長時間屋外に出続けると思いますので厚着をしたり、使い捨てカイロなども準備しておいたほうがいいかもしれません。
    マフラー・手袋などはもちろんですが、耳の防寒は忘れがち。ニット帽などの耳をカバーできるものがあると良いです。
  • レジャーシート
    ずっと上空を見続けるため首が痛くなってしまいます。レジャーシート敷いて寝転びながら寝るものひとつの手。

※上記の2つを書きながらふと思ったこと:もしかして寝袋最強

見るだけなら目視でも見ることはできるため双眼鏡・望遠鏡などは不要。撮影するなら一眼カメラなどの長時間シャッターを開け続けることができるカメラが必要です。なお、長時間シャッターを開け続けるとちょっとした振動などでも写真がぶれるので三脚が必須です。

自分ひとりではちょっと不安…という方はイベント参加もオススメ

ふたご座流星群の極大期が近づくと県下あちこちでも観測会等が行われるようです。以下に一部を掲載しました。参加の際はお申込が必要なこともあるので開催団体に事前にご確認ください。

今回はふたご座流星群のお話でしたが、12月には実はもう一つ流星群があり23日の早朝(5時ぐらい)こぐま座流星群が極大を迎えます。14日は都合がわるい方は23日に観察してみるのもいいかも。

ぜひ観測に挑戦してみてくださいね!


コメント
  1. 14日は姶良町北山の陶芸展イベントに参加し、そのまま観測して、制作室の片隅で寝袋で寝かせて貰うつもりです。

    Comment by paintboy 2014年12月8日 1:08 PM

  2. paintboyさん
    こんにちは!
    おお…これはまたよく見えそうですね。寝袋というのも情緒があっていいですね!
    寒さと風にだけはお気をつけて!
    写真とか撮れましたら見せてくださいね~

    Comment by ありま 2014年12月8日 3:30 PM


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