川内原子力発電所展示館

2011 年 5 月 10 日 火曜日 投稿者:たけうち
どうもこんにちは、たけうちです。
ここ数回、紀行ものが続いているので引き続き…。GWとはいえ遠出する余力もなかったので、川内原子力発電所展示館に行って来ました。
最近福島原発のニュースを目にしない日はないですが、日本中とりわけ鹿児島に住むからには、なおいっそうの関心事です。賛否両論はありますがまずは見てみようと言うことで、家族で行って来ました。福島原発と川内原発では原子炉の細かい方式が異なるようですが、まああくまでお勉強と言うことで。
「原発は五重の壁で守られている。」というニュース解説を聞いたことがありましたが、そのうちの重要な3つが原子炉建屋・格納容器・圧力容器だそうです。展示館にはその3つの壁の実物大模型があります。下の写真は、原子炉建屋から、格納容器を過ぎて圧力容器を覗いたところです。
まず一番外側の原子炉建屋。これは分厚いコンクリートの壁ですが、福島では水素爆発で吹き飛んだ部分です。実物大を目の当たりにすると、吹き飛ぶことの想像ができません。なんとすさまじい破壊力。次は格納容器ですが、これまたでかい。容器というからには漠然と”容器”というスケール感で考えていましたが、家並みもしくは家以上にでかいです。そしてさらに原子炉心臓部の圧力容器。核燃料の棒が詰まっています。
これもでかいです。厚み十数センチの鋼鉄製。どうやって造るのだろうか?よく運んできて据え付けたな…などいろいろ考えさせられます。
学生のころ、ある工場のガスタービン発電施設でメンテ作業のアルバイトをしていました。一つ一つが数トン・数メートルというスケールのパーツを、1ミリ未満の精度で組み上げる、その職人技にただただ驚愕した記憶があります。展示館では、その比ではない原発の圧倒的なスケール感を肌身で感じ、そして要求されるであろう圧倒的な精度による制御を想像すると、人間技の極みへの驚嘆と同時に、その反面としての脆さも感じないではいられませんでした。
原子力発電の是非はまだまだ議論が続きますが、いずれにしても福島原発の内側で、過酷な環境下で奮闘されているみなさんには、心から敬意を持って応援しなければと思いました。

コメント
  1. こんにちは。

    「原子力発電」ですかぁ~。

    まさに文明の力の発明ですよね。
    でも、最先端の発電施設とあって、その扱い方は難しいですね。

    よく「昔の機械は、ネジが1本や2本無くても動いているよ」と言われていましたが、
    今の精密機械はネジ1本どころか、ミクロ単位ズレが生じただけで動かなくなってしまいますね。

    それだけ、精巧に作られていてデリケートなのですよね。
    それは、今の若者にも例える事でき、昔の人に比べると、とてもデリケートですよね\(・・?。。。

    そんな時代の日本になったのでしょうね\(?_?)?
    http://www.youtube.com/watch?v=I2btYv8GaXk

    コメント by 9時から男 2011年5月15日 10:00 PM

  2. 9時から男さん、こんにちは。
    いろんな場面で、「いい加減さ」が許されなくなってますものね。
    その点、シナプス・ステーションは貴重な癒しの場となっていて…。

    コメント by たけうち 2011年5月16日 2:29 PM

  3. 川内原発の最新ニュース

    http://ggtms.com/p/gpsendai.html

    活用いただければ幸いです。

    コメント by ガイガータイムズ 2011年8月4日 7:34 AM

  4. ガイガータイムズさん、こんにちは。
    このような情報サイトがあったのですね、ありがとうございます。
    私も100km圏内の住人ですので、よく考えを深めていきたいと思います。

    コメント by たけうち 2011年8月4日 11:34 AM


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