意図しない結末

2013 年 8 月 23 日 金曜日 投稿者:たけうち

どうもこんにちは、たけうちです。
ありまも浮かれる8/18(月)の桜島爆発500回目では、降灰量は推定15万トン。凄まじい量でしたが、去年7月の南岳爆発時では30万トンとのこと(MBCニュースより)。確かに爆発翌朝の灰取り時は「前よりは楽だな」という印象がありました。ところで今回の爆発に関わるテレビ報道では、鹿児島在住の視点で、少し違和感を覚えた人も多かったのではないでしょうか。

爆発の翌朝、県外の友人から「鹿児島は大丈夫か!?」という連絡をもらいました。ちょっと切迫した雰囲気でしたが、確かに民放キー局の報道を頼りとする友人としては、鹿児島の壊滅的な惨状を目の当たりにして驚愕したことでしょう。私も東京発の桜島報道を見て、びっくりしたくらいですし。降灰の砂塵で覆いつくされた天文館や中央駅の報道映像は、確かに衝撃的でした。

でも鹿児島に住む者としては、「それほど?」という感じでしたよね。翌朝月曜日はいつも通りに始まったし、ロードスイーパーなどの降灰対策も充実しています。継続的に灰が降り、農業に影響が大きい大隅方面に比べたら、まだ問題も軽微でしょう。

フェイスブックやツイッターでは、当初は「全国放送で鹿児島がクローズアップされた」というちょっと好意的な投稿もありましたが、そののち報道の行き過ぎを懸念する投稿が増えてきました。そして8/20(水)の南日本新聞報道で「桜島爆発で風評被害にやきもき 観光業者ら安心・魅力PR」という見出しで、「桜島の宿泊施設ではキャンセルが相次いだ。」とあったように、実害に至ってしまったようです。

確かに報道の”絵的”には「壊滅的な天文館」はインパクトがあって分かり易いですし、ある意味狙い通りの報道なのかもしれませんが、このような意図せず現地に実害をもたらす報道の事例って、東北・福島でも多いんだろうなと肌身に感じました。

ところで今回の爆発で、降灰の被害を被った地域・範囲って皆さんご存知ですか?ある爪楊枝職人のツイッターで知ったのですが、思っていたよりさらに狭い範囲でした。こういう冷静な情報が提供されるネットの有用性も改めて実感した、今回の桜島爆発でした。


コメント
  1. こんにちは。

    「桜島の火山灰Ⅱ」ですかぁ~。

    確かに、私が学生時代の頃も真っ黒(白)になりながら普通に自転車で学校に行っていましたね♪(笑)♪

    鹿児島では「日常の事」でも他の県の人から見ると「非日常の事」になってしまうのですよね。

    私だけかもしれませんが、県外に旅行に行って天気予報を見た時、「まず、あっ!(^^)!地図の形がちがう♪当たり前・・・(笑)・・・と思い、次に何故、風向きの予報が無いの」と思った事がありましたが、よくよく考えると、必要ないのですよね。

    >「桜島の宿泊施設ではキャンセルが相次いだ。」

    ある意味、旅行って非日常の体験なので「降灰体験」もいい経験になると思うのですが・・・やっぱり「危険」という思いが先立つのでしょうね(?_?)

    でも、桜島の灰を大まかに分けると、春から夏は薩摩半島、秋から冬頃は大隅半島で一年中降っているのですよね♪(^^)♪

    http://www.youtube.com/watch?v=aB6WpvCdbeU

    コメント by 9時から男 2013年8月24日 10:22 PM

  2. 9時から男さん、おはようございます。
    これはまた、素晴らしい選曲ですね…。
    そうですよね、風向きで場所は変わっても、一年中どこかに降ってるんですよね、灰。そして桜島は、なんだかんだで鹿児島一押しの観光資源ですし。宿泊キャンセルが一過性で終わることを祈るばかりです。

    コメント by たけうち 2013年8月26日 9:14 AM


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