船のリーダー
どうもこんにちは、たけうちです。
ある訃報をきっかけにして、以前読んだビジネス書の一節を思い出しました。それは「遠洋定期船のリーダーは誰か?」という問いから始まります。
著者が言うには、経営者たちにこの問いを投げかけた場合、最多数の回答はもちろん「船長」。その他には、進路を定める「航海長」や「操舵手」、またはエネルギーを生み出す「機関士」という答えが出てくるそうです。しかし、船長をもしのぐ重要な役割を担う、忘れられがちなリーダーとして著者は、船の「設計者」をあげます。設計者以上に、航海に決定的な影響力を持っている存在はなく、船長が面舵!と指示しているのに取り舵になるような設計の船であれば、船長の指示は意味をなさない、と。あくまで例え話ですが。
リーダーが備えるべき設計者という素養の重要性について、老子を引用してさらに著者は説きます。
「悪しきリーダーとは人々から嫌悪される人である。よきリーダーとは人々から称賛される人である。しかし偉大なリーダーとは、人々に『われわれは自分たちで成し遂げた』といわしめる人物だ」そうです。だから、リーダーの特質である「設計者」としての立場は、忘れられがちになると。それは必然的に舞台裏に回ってしまうために人々から称賛されないし、また危機や困難を解決するのではなく、未然に回避してしまうことから、まったく目立たない。
普段目に留まるかっこいいリーダーは、英雄であることが多いです。傾いた会社の経営を立て直したり、誰もが臆する困難な問題・事故を解決したり、生死を顧みず危機的な状況に真正面から対峙したり。そういうリーダーももちろん、卓越した称賛に値する素晴らしい人だとは思います。ただ自分自身も社会人の一人として、その裏側にいるかもしれない「設計者」の活躍にも気付けるようになりたいと、改めて思いました。
こんにちは。
「リーダー」ですかぁ~。
リーダーとは?と聞かれたら
単純に考えると「人の上に立つ人」と考えますねぇ~(笑)
なのでやっぱり「船」の場合は「船長」と考えてしまいますよね。
>しかし、船長をもしのぐ重要な役割を担う、忘れられがちなリーダーとして著者は、船の「設計者」をあげます。
確かに言われてみれば、「設計者」って船のすべての決定件を持っていますよね!(^^)!
>ただ自分自身も社会人の一人として、その裏側にいるかもしれない「設計者」の活躍にも気付けるようになりたいと、改めて思いました。
よく「会社」も「船」に例えられますが、人知れず会社の為に働いている人がいるから社会という荒波を乗り越えられている会社もあるかもしれませんね(?_?)
http://www.youtube.com/watch?v=OzWvmReEEwg
コメント by 9時から男 2013年7月28日 7:13 PM
9時から男さん、おはようございます。
船のリーダーが「設計者」って、言われてみるとそうだなと腑に落ちつつも、とても意外で、印象に残った一節でした。リーダーには英雄的なイメージがありましたが、それは単なる一面にすぎないのかもな…と。
コメント by たけうち 2013年7月30日 9:21 AM