おすすめ機能 いま・むかし

2011 年 9 月 9 日 金曜日 投稿者:たけうち
こんにちは、たけうちです。
マンガでも小説でもビジネス書でも、本を買うときはamazon抜きでは成り立ちません。会社からの帰り道、本屋にぶらっと入って「お。これはおもしろそう!」と本を手にとっても、すぐに買う勇気はありません。スマートフォンでamazonのページを開き、その本のカスタマーレビューと“おすすめ度”を確認し、それから買う/買わないを再検討しています。本屋の書棚の前でスマートフォンのちっちゃな画面に見入っているサラリーマンも、へんな光景ですが…。

駄作を読む…というのもある意味、本との出会いの、おもしろさのひとつかも知れませんが、本を読むことがそもそも遅く多読が不得手なので、極力いい本にだけ出会いたいと思っています。そこで重要なのが”おすすめ機能”です。

今このデジタル時代の、本の”おすすめ機能”としては、やはりamazonでしょうか。過去の購入・閲覧の履歴を解析して、本当にいろいろな本を勧めてくれます。ただ自動処理の限界というか、勧められる本は自分の好みの分野に偏ってしまうので、あまり新たな出会いには期待できません。

その点ではちょっとアナログ(?)に回帰しますが、「こんな本があったのか!」という刺激的な出会いを求めるなら、本屋と図書館でしょうか。その時々の新刊や話題の本が中心となりますが、店員さんや司書さんたちの手作業のフィルタを通じて、”おすすめ機能”が提供されています。あと最近知った”おすすめ機能”がラジオです。日曜日の午前中、たまたま車の中で「メロディアス ライブラリー」というFM番組を耳にしました。小川洋子さんという芥川賞作家がパーソナリティーをしていて、1週に1冊、いい感じの音楽に乗せて本を紹介しています。この小川さんの書評と語り口が大変秀逸で、小川さんは本当に本が好きなんだなということがひしひしと伝わってきて、思わず本を買ってしまいます。

そう言えばもう二十数年前、高校生の時のことを思い出しました。「高校3年間に読むべき100冊」という紙を先輩からもらいました。その先輩もさらにその先輩からもらったらしく、そもそも誰が作ったのか、どういった基準で選んだのかも分からない本のリストで、多くの文字が潰れていたことから何度もコピーが繰り返されたようでした。結局、100冊には遠く及ばない程度しか読まなかったと思いますが、今でも何冊かは家の書棚に収まっていて、ふと開くたびに、ちょっとした発見があったりします。今思えばあの出処不明リストは、素晴らしい”おすすめ機能”だったんだなと、もっと大事にしておけば良かったと、つくづく思います。


コメント
  1.  本は書棚から引き出して読むもの、また書店で買ってインクの臭いを感じながら読まなければスマートホンで読んでも記憶から早々と遠のいてしまいます。書店で買った本を読みましょう。100冊は書棚にあるとのこといいですね、小生は歳を経るごとに若い頃の本を不要と感じたら処分していますが、それでも1100冊程度は残しています。

    コメント by azemoto 2011年9月9日 8:59 PM

  2. azemotoさん、こんにちは。
    1100冊の蔵書とはすごいですね!素晴らしい財産ですね。
    azemotoさんにはとても追いつけなさそうですが、私も少し
    ずつ読書を積み重ねていきたいです。

    コメント by たけうち 2011年9月10日 1:29 PM

  3. たけうちさん、こんばんわ。
    図書館には古い本もいっぱいあります。それこそ、こんな本もあったのか!
    という出会いがあります。基本的に好みが古いと嘲笑される人間ですが、
    古い時代の本を開いて、言葉遣いなど美しく丁寧であったりするとなんだか
    どきどきします。

    コメント by Kamakiri kenpo 2011年9月11日 8:38 PM

  4. Kamakiri kenpoさん、こんばんは。
    図書館はいいですよね。マンガなんかもあったりして、お金のかからない息抜きとしても、活用させてもらっています。
    ごくたまーに近代文学なども読みますが、なんか文章表現やリズムがしゃれてるなあ、と思ったりします。正直なところ、当時の時代背景や習俗がよく分からなくて、ちんぷんかんぷんなことも多いですが、年月に埋もれなかった古い本は、やはりそれだけのことはありますよね。

    コメント by たけうち 2011年9月13日 8:26 PM

  5. こんにちは。

    「本」ですかぁ~。
    私は、図書館で勉強が出来ないぐらい本とは縁遠い生活ですね(笑)
    マンガ本でさえ学生時代はあまり読みませんでした(笑)\(;^_^A 。。。

    でも、まぁ~、最近では「パソコン」や「珈琲」などの趣味の本を読むようになりましたね。
    また、この歳になってビジネス書が少し面白く思えるようになりましたね。

    私が本屋で本を買う基準は「自分に分かる本」ですかねぇ~。
    例えそれがマンガの本でも興味があれば!(^^)!
    「ドラッカー」の本も一冊買ったのですが、もちろんマンガ解説の分かりやすい本です(笑)

    やっぱり、分からないと興味がなくなりますからね♪
    http://www.youtube.com/watch?v=10exgcblYYo

    コメント by 9時から男 2011年9月13日 10:12 PM

  6. 9時から男さん、こんにちは。
    趣味が珈琲とは、ちょっとおしゃれじゃないですか!!いいですねー。
    昔を振り返ってみると、私が図書館に足を向けたきっかけは、「おれは図書館に行ってるぞ。なんかちょっとかっこいいだろ…」的な、浅はかな感じだった記憶が甦ってきました。なんだか、残念な気持ちになりました・・・。

    コメント by たけうち 2011年9月14日 8:25 AM


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